シオン幼稚園の歴史 

シオン幼稚園の事業は、1955年(昭和30年)に始まります。敗戦後の混乱と窮乏の状態からようやく落ち着きを取り戻し始めた時代の中で、

日本キリスト教団新居浜西部教会の信徒の有志の人々は、キリスト教の信仰による人間観に立った幼児教育の使命を強く感じるようになりました。

教会も貧しさの只中にありましたが、神様から命じられた重要な使命として受け止め、その実現のために熱心に祈り続けました。

 

 1955年4月に少数の園児でしたが、「シオン保育園」という名称で、無認可の事業として発足しました。

その後、園地・園舎を教会の信徒の祈りと献金によって取得し、その事業の基礎を固めていきました。その後の社会情勢の変化から、

教育内容や教育環境の充実の必要を痛感し、公的教育機関として機能する責任を強く感じることとなりました。

そして、学校法人による認可幼稚園として機能することを目指しました。

 

 1967年(昭和42年)3月30日、学校法人シオン幼稚園の設立認可を受けることになり、「シオン幼稚園」は、

学校法人の運営による「シオン幼稚園」として事業を進めることになりました。

また、教育内容につきましても幼児の健全な発達成長のために努力を重ねてまいりました。

この間、園舎の老朽化が進み、改築の必要が生じ、2009年8月、全面改築事業に着手して、同年12月15日に新園舎が完成し、

クリスマスの行事から新園舎で保育がスタ-トしました。

 

幼保連携教育の流れの中で、2020年度から施設給付型幼稚園に移行して、預かり保育や給食を取り入れながら少人数保育を続けています。

さまざまな時代の変遷、社会の期待や要望の変化はありましたが、どんな時代の中でも子どもの健全な成長の課題・権利は変わることなく、

大切にされ、守らなければならないと考えられてまいりました。

これからも、最も重要な課題として担い続けさせていただきたいと願っております。